“ソウルで人生の1ページを始めたい”あなたに
「韓国?あぁ、BTS好きだよ!」 そんな返事が、今や世界中どこでも返ってくる時代になった。だが、韓国という国はK-POP、キムチ、ドラマだけでは語りきれない、奥深い魅力を持っている。もしこのページを開いたあなたが、
「旅をしながら、ちょっと働いて、韓国で生活してみたい」 そう思っているなら、心からこう言いたい。
ナイスチョイスです。 ただし、リアルな準備なしに飛び込むと、韓ドラのようなハッピーエンドにはならないかもしれないこと、覚えておこう。
ワーキングホリデーって何?
ワーキングホリデー(Working Holiday)とは、簡単に言えば「働きながら旅をする」制度。主な目的は観光だが、生活費の補助や経験のために一部就労が認められる特別なビザである。
韓国は2024年現在、25カ国以上と協定を結んでおり、日本は1999年に最初に合意された国の一つ。H-1ビザを通じて、最長で1年間韓国に滞在可能だ(場合によって延長も可)。
このビザは「がっつり働くため」の就労ビザではない。あくまで「生活を楽しみつつ、自分のペースで学びたい・働きたい」人に向いている。
2023年、韓国外務省の発表によると、約4,000人の外国人がこの制度で韓国に入国。そのうち76.3%が20〜29歳の若者で、「文化体験」や「語学習得」を目的としていた。
(出典:2023年 韓国外務省 ワーキングホリデー年次報告書)
日本人が韓国ワーホリに応募する条件(2024年版)
日本と韓国の間では、以下の条件でH-1ビザが発行されている:
条件 | 内容 |
年齢 | 満18歳以上、満30歳以下(申請日が31歳の誕生日以前であればOK) |
国籍 | 日本国籍 |
主目的 | 観光・文化交流が中心(就労や語学留学は副次的な位置づけ) |
滞在期間 | 最長1年(延長が可能なケースもあり) |
資金証明 | 初期費用として約300万〜400万ウォン(約30万円)の預金証明が必要 |
保険加入 | 滞在中有効な旅行保険または医療保険に加入 |
健康・犯罪経歴 | 重大な病歴・犯罪歴がないこと |
再申請 | 過去に韓国のワーホリビザを取得していないこと |
日本人には年間のビザ発給枠がなく、時期制限もなし。さらに、書類も比較的シンプルで、経験者の情報が多く手に入りやすい。
ビザ申請ステップ ― 意外とシンプル!
以下は、日本人が韓国ワーキングホリデービザを申請する際の標準的な流れ:
- 滞在計画書の作成 (旅行目的、予定アクティビティ、宿泊先などを明記)
- 申請書記入・証明写真の準備
- 預金残高証明書の取得(通帳のコピー+英文証明)
- 航空券の予約証明
- パスポートと身分証明書のコピー
- 保険加入証明書
- 在日韓国大使館または領事館へ提出 → 審査待ち
申請後2~4週程度で結果が通知され、一部の場合、オンライン申請も可能だ。
韓国での生活 ― 理想と現実の間で
生活費は首都圏基準次の通りである。
項目 | 月額目安 |
家賃(ワンルーム) | 40万〜60万ウォン |
食費 | 30万ウォン程度 |
交通費(定期券) | 約6万ウォン(約6千円) |
- 韓国の季節ははっきりしており、夏は高温多湿・冬は乾燥して寒い。季節ごとの服装対策が必要。
- 地方自治体の外国人支援センターでは、韓国語教室や文化体験プログラムも豊富に用意されている。
- ただし、正規の大学入学やフルタイムの就職はNG。文化体験や短期アルバイトを通じた“生活経験”がメインであることを忘れずに。
絶対に知っておきたい!韓国生活のTips
- ハングルは絶対に覚えよう
韓国語の文字(ハングル)はロジック的で学びやすい。最低限、あいさつ、メニュー、交通案内は読めるようにしておきたい。 - コミュニティの力を借りよう
Facebookグループ、Meetup、Redditには韓国在住の外国人コミュニティが多数。情報だけでなく、友人もできやすい。 - カルチャーショックに備えよう
2022年の国際交流基金の調査によると、ワーホリ参加者の84%が文化的ギャップを経験し、そのうち58%が言語の壁、41%が孤独感を理由に挙げている。(出典:国際交流基金「韓国滞在経験に関する質的研究」2022)
最後に
韓国でのワーキングホリデーは、「ちょっと海外生活してみたい」という軽い動機でも始められる。でも、それは単なる観光じゃなく、自分の人生の方向性を再発見する機会にもなる。
もちろん、言葉の壁や文化の違い、慣れない生活に戸惑うこともあるだろう。でも、それこそが旅の本質。
"決められたルート"ではなく、"自分だけの地図"を描いていくこと。
あなたがもし迷っているなら、こう伝えたい: 「今こそ、その第一歩を踏み出すベストな瞬間かもしれません。」